SSLサーバ証明書の認証局(ブランド)の種類と違い

最終更新:

現在ではレンタルサーバー各社で無料のSSLが標準提供されるようになり、個人サイトやブログであれば無料の証明書で十分な時代になりました。有料の証明書が必要となる場面は、企業のコーポレートサイトなどで組織の実在を証明したいケースなどに限られます。詳しくは SSLサーバ証明書の選び方総まとめ で解説しています。

証明書には、ドメインの使用権のみを確認する「DV(ドメイン認証)」、組織の実在性も確認する「OV(企業認証)」、より厳格な審査を行う「EV」という3つの認証レベルがあります。通信の暗号化の強さはどの認証レベルでも変わりません。なお、以前はEVを導入するとブラウザのアドレスバーが緑色に変化していましたが、現在の主要なブラウザではその表示はなくなっています。

デジサート(DigiCert)※旧シマンテック・旧ベリサイン

デジサートは、2017年にシマンテックのSSL事業(旧ベリサインなど)を買収した世界最大級の認証局です。最上位ブランドとしてのデジサートは知名度と信頼性が高く、大企業や金融機関などで広く採用されています。

一方で価格は高めに設定されており、予算に余裕のある大規模なサイト向けという位置づけです。代理店経由でも割引率は控えめな傾向があるため、ブランドの安心感を最優先したい企業に向いています。

ジオトラストとラピッドSSL

ジオトラストは、デジサート傘下の中価格帯ブランドです。OV証明書に加えて、サイトシールが使えるDV証明書の「クイックSSLプレミアム」などを扱っており、費用と信頼性のバランスを重視する法人に適しています。

ラピッドSSLは、同じくデジサート傘下の低価格なDV専門ブランドです。代理店を経由すれば年数千円程度から取得できる手軽さがあり、コストを抑えて有料のDV証明書を用意したい個人や小規模サイトに向いています。

グローバルサイン(GlobalSign)

グローバルサインは、国内シェアNo.1をうたうGMOグローバルサインの認証局です。国内での知名度が非常に高く、青いロゴマークを目にしたことがある方も多いはずです。

手軽なDVの「クイック認証SSL」から、法人の定番であるOVの「企業認証SSL」、最上位のEV SSLまで幅広く取り扱っています。ConoHa WINGなどの主要なレンタルサーバーで有料オプションとして手軽に申し込めることも多く、信頼性と導入しやすさを両立したい法人におすすめです。

セクティゴ(Sectigo)※旧コモド

セクティゴは、旧コモドから社名を変更した世界最大級のシェアを持つ認証局です。日本国内にもセクティゴジャパンがあり、DV、OV、EVの各認証レベルを手頃な価格帯でそろえています。

代理店での割引販売が多く見られ、比較的リーズナブルに導入できる点が魅力です。世界的な実績を持つ認証局の証明書を、できるだけ費用を抑えて調達したい法人やサイト管理者に適しています。

サイバートラスト(Cybertrust)

サイバートラストは、日本国内で長い実績を持つ認証局です。製品名は「iTrust SSL/TLS サーバー証明書」となっており、DV証明書はフィッシングサイトに悪用される恐れがあるという方針から扱わず、OVとEVのみを提供しています。

国内の厳格な審査基準を重視する組織に向いたブランドです。なお、2026年9月からは新しい中間CA証明書の承認に関連して、一部の販売店で新規申し込みや更新の受付が一時停止されているため、導入の際は最新の受付状況を確認する必要があります。

セコムパスポート

セコムパスポートは、セキュリティ大手のセコムグループであるセコムトラストシステムズが運営する国産の認証局です。2025年12月に新しい「セコムパスポート for Web OV」と「セコムパスポート for Web EV」をリリースし、以前の製品群は新規受付を終了しました。

提供しているのはOVとEVのみで、セコムというブランドならではの高い安心感があります。知名度やセキュリティイメージを何よりも重視したい国内企業や公共性の高いサービスに向いています。

JPRS

JPRSは、「.jp」ドメインの管理運用を行っている日本レジストリサービスの認証局です。2016年からSSL事業を展開しており、DV証明書とOV証明書を取り扱っています。

申し込みから審査、発行までの手続きがすべて国内の事業者だけで完結する点が大きな特徴です。「.jp」を管理する組織の証明書という安心感や、国内で完結する手続きを重視する組織に適しています。

クラウドSSL(旧CoreSSL)

クラウドSSLは、2015年に「CoreSSL」や「SecureCore」として登場した国産の低価格ブランドです。2023年に「クラウドSSL」や「クラウドセキュア」へ名称が変わり、現在はエックスサーバー株式会社によって運営されています。

低価格なDV証明書を中心に展開しており、費用を抑えてSSLを導入したいユーザーに向いています。国産の格安証明書として手軽に利用できる選択肢のひとつです。

Let’s Encrypt

Let’s Encryptは、無料でDV証明書を発行している非営利の認証局です。現在では主要なレンタルサーバーのほとんどが「無料独自SSL」として標準対応しており、導入から更新までを自動で行ってくれます。

当サイトもエックスサーバーの無料独自SSL(Let’s Encrypt)を利用してサイト全体を常時SSL化しています。個人サイトやブログなど、組織の実在証明を必要としないWebサイトであれば第一の選択肢となります。

2026年からは有効期間が短くなっている

SSL証明書を取り巻く環境として注意したいのが、業界団体のCA/Browserフォーラムの決定による有効期間の短縮です。2026年3月15日以降に発行される証明書は最長で200日となり、2027年3月には100日、2029年3月には47日へと段階的に短縮されます。

そのため有料の証明書を1年契約で購入した場合でも、半年に一度は証明書を再発行してサーバーへ入れ替える作業が必要になります。証明書の更新漏れによるサイト停止を防ぐためにも、レンタルサーバーの無料SSLや、自動更新に対応した有料SSLサービスの重要性が一段と高まっています。

>>このページのトップに戻る