jpやcomなどのドメインはどれを選べばいいか

独自ドメインの取得にあたって悩むことのひとつが、.jp/com/net…などたくさんあるドメイン(正しくはトップレベルドメイン)のなかから、どれを選ぶかということだと思います。

ここでは価格や信頼性といったいくつかの観点から、目的に応じたおすすめドメインを紹介していきます。

法人向けサイトを運営する場合

企業の自社サイトや、法人運営によるサービスサイトを作成する場合は「.co.jp」もしくは「.ne.jp」ドメインがおすすめです。

おすすめの理由としては、法人で取得する場合にはドメインの価格よりも信頼性が重要だからです。「.jp」ドメインは、数ある国別ドメインのなかでもとくに高い信頼性を誇るドメインですが、「.jp」だけなら、国内に住む個人でも取得できます。

しかし「.co.jp」となると国内に存在する法人しか取得が認められていませんし、「.ne.jp」も国内にある組織団体しか取得できません。そのためこの二つはドメインの信頼性は非常に高くなっています。(このほか大学の学術団体であれば「.ac.jp」ドメインも信頼性が高いです)

.co.jpや.ne.jpは、後述する.comや.netに比べると維持費用が高くなるのが唯一の難点ですが、それでも年額にして2000~3000円程度の価格差であり、経費として考えればごく安いものです。それだけの経費で、企業の顔ともいえるウェブサイトに信頼性を持たせることができるので、ぜひこれらドメインの取得をおすすめします。

また取得のハードルが高い(国内の法人や組織しか取得できない)ことから、これまでに取得されたドメインも数が限られており、自分が取得したい独自ドメイン名が空いていることが多いのも特長です。

個人でサイトを運営する場合

個人でサイトを運営する場合は、まず「.jp」ドメインを選ぶか、それ以外のドメインを選ぶかを検討する必要があります。

.jpドメインを選ぶ場合

.jpドメインは日本国内にいる人間しか取得できないという制限があるため、他ドメインに比べて信頼性が高いです。

ただそのぶん維持費も高く、年間3000円程度の費用が発生してしまいます(ドメイン取得業者ごとに価格には多少幅があります)。そのため通常のサイトを運営するのであればあえて.jpドメインを選ぶ必要はないと思います。

ただ最近は個人でも会員制のSNSを立ち上げるなど、個人情報を扱う機会も増えています。こうしたユーザーからの信頼感が求められるサイトを運営する場合には、.jpドメインの利用もおすすめです。

その他のドメインを選ぶ場合

そのほかのドメインとして代表的なのは、.com/.net/.org/.biz/.infoの5つです。ほとんどの方は、このなかから選ぶことになると思います。

ほかにも.me(モンテネグロのドメイン)を「自分」を表すドメインとして個人サイトに使うといった例も海外ではたまに見受けられますが、日本では馴染みが薄いです。それに国別ドメイン本来の使い方ではないので、あまりおすすめしません。

そして.com/.net/.org/.biz/.infoの中からどれを選ぶかですが、当サイトとしては「.com」を一番おすすめします。次点で「.net」か「.org」です。「.biz」や「.info」はあまりおすすめしません。

その理由ですが、.com/.net/.orgは古くから運用されてきたという歴史があり、ウェブサイトを訪れてくれたユーザーに対しても違和感を与えずにすみます。なかでも.comはとくに認知度が高いため、できることなら.comの利用をおすすめします。(実際、当サイトも.comを採用しています)

また.bizや.infoをおすすめしないのは、これらのドメインはスパムサイトなどの量産に使われることが一時期多かっためです。とくに.infoはドメイン取得業者が格安販売することもあってこの傾向が強く、印象が良くありません。またSEO的にも.infoドメインは検索エンジンに嫌われやすいといった噂も過去にはありました。現在ではそうした問題はほぼ解決していると思われますが、あえて選ぶ理由もありません。

.infoなどは100円以下といった格安で販売されていることもあってつい取得しがちですが、安いものには裏があるわけです。また格安販売の場合も、一年目は安くても、二年目以降の更新費用はさほど安くない場合もあるので注意してください。

関連記事

なお、独自ドメイン自体の仕組みの説明、取得のメリット、さらにどこで取得すると良いのかといった情報については下記の記事に詳しくまとめています。よろしければあわせて参考にしてください。