個人向けレンタルサーバーの価格相場

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レンタルサーバー選びにおいても、やはり価格というのは大切な要素です。ここでは大まかな価格帯ごとの特徴と、とくにおすすめのプランについて解説していきます。
なおビジネス用途の価格については、法人向けレンタルサーバーの価格相場の記事を参考にしてください。

大きく4つの価格帯に分類できる

個人向けのレンタルサーバーにおいては、機能やスペックの違いによって料金設定が大きく異なる傾向にあります。そのため一律にこの価格というのを言うのは難しいのですが、かわりに大きく4つの価格帯に分類することができます。

下記の表はそれぞれの価格帯と特徴、さらに当サイトにおける総合評価を示したものです。

区分 激安 格安 中価格 高価格
月額 100円台~ 400円~ 1,000円~ 2,000円~
特徴 最安値だが
機能制限が厳しい
低予算ながら
重要機能が揃う
高性能&多機能で
幅広くおすすめ
処理能力は高いが
個人には過剰なことも
評価 △ ○ ◎ △

この表だけでも、大まかには各プランごとの特色がある程度伝わるかと思います。ここから先はさらに深く知りたい方のために、価格帯別にメリット・デメリットを詳しく解説していきます。なお時間がないという方は、まとめの部分だけ読んでいただいても大丈夫です。

※以降、各プランの月額表記については、キャンペーンなどの割引を除いた「年間契約時の税込通常料金」に統一して記載しています。

激安(月額100円台~200円台)

該当するサービス

  • ロリポップ!のエコノミープラン(月額231円)
  • さくらのレンタルサーバのライトプラン(月額165円)

詳しい特徴

  • ○ とにかく安い
  • × 機能的に制限が厳しい
  • × 初心者向けではない
  • × サーバーが不安定になりやすい

月額100円台~200円台のプランというのは、(少なくともメジャーなレンタルサーバーにおいては)最安値の部類に入ります。しかしそのぶん機能的な制限が非常に厳しく、ホームページの制作や管理が大変になりがちです。

現在ではホームページ制作はHTMLコードを手打ちしたり、あるいはホームページ・ビルダーのような制作ソフトを用いて1ページずつファイルを作ることは少なくなりました。かわりに無料ブログ感覚で使える管理ツールを使うのが一般的だし、なにより楽です。とくに有名なものとしてはWordPress(ワードプレス)というツールがあります。

こうしたワードプレス等の管理ツールを使うには、MySQLと呼ばれるデータベース機能が必要です。しかし、この価格帯のプランにおいてはMySQL機能が利用できません。当然、便利なツールの利用も不可能です。そのため、初心者にはじつは不向きなプランとなっています。

また一般的なレンタルサーバー(共用サーバー)では、一台のマシンを複数のユーザーが共同利用しています。その際、安いプランでは採算をとるために、一台のマシンに詰め込まれる人数が多くなる傾向にあります。結果として、同居ユーザーが原因でサーバーが不安定になったりするリスクも大きくなっています。

格安(月額500円前後)

該当するサービス

  • ロリポップ!のライトプラン(月額539円)
  • スターサーバーのライトプラン(月額418円)
  • さくらのレンタルサーバのスタンダードプラン(月額550円)

詳しい特徴

  • ○ 重要な機能が一通り揃う
  • ○ 低予算ならもっともおすすめの価格帯
  • × 電話サポートや自動バックアップは付かないことが多い

月額500円前後というのは、なるべくお金をかけずにレンタルサーバーを使いたいという方にはもっともおすすめできる価格帯です。

この価格になると、MySQLデータベースをはじめとして、激安プランでは使えなかった機能の多くが利用できるようになります。もちろんワードプレスの利用もOKです。年間でも7,000円以内という低予算ながら、一通りの重要な機能が揃います。

またスペック面も価格差以上に大幅アップします。たとえばロリポップ!の場合、ディスク容量がエコノミープランの120GBからライトプランでは約3倍の350GBに増え、データベースも50個まで作れるようになります。このぐらいの容量があると、画像を大量に掲載するようなブログなどもなんの心配もなく運用できるようになります。

以前はこのくらいの価格帯ではデータベースを1個しか作れないことも多かったのですが、いまは50個程度作れるのが一般的で、複数のサイトやブログを運営するにも十分です。

例にも挙げたロリポップ!は、個人向け格安レンタルサーバーとしては最大手であり安心して利用できます。サービスも長く運営されてきており、なによりサーバーの性能や機能追加が随時行われてきた実績があります。

最後に注意点です。優秀な価格帯ではありますが、あくまでも格安という範疇を出ていないことは忘れないでください。電話サポートは付かないことが多く、自動バックアップもサービスによっては付きません(ロリポップ!とスターサーバーのライトプランは、どちらもなし)。またサーバーの安定性や速度も、より上位の価格帯と比べると劣りがちです。

中価格(月額1,000円前後)

該当するサービス

  • エックスサーバーのスタンダードプラン(月額1,100円)
  • ConoHa WINGのベーシックプラン(月額991円)
  • ロリポップ!のハイスピードプラン(月額1,045円)

詳しい特徴

  • ○ 幅広い用途に使える高性能&多機能サーバー
  • ○ 価格に十分見合うスペックでコストパフォーマンス良し
  • × 個人向けサーバーとしては安くはない

月額1,000円前後になると、新たなレンタルサーバー会社が参入してきます。その代表格がエックスサーバーとConoHa WINGです。この2社はもともと低価格のプランが一切なく、そのぶん高性能&多機能ぶりに力を入れています。

たとえばエックスサーバー・ConoHa WINGともに14日分の自動バックアップが無料で付くなど、格安帯ではサービスによって付かなかった機能が標準で揃うようになります。

スペック面でもディスク容量は500GB前後が当たり前になっていますが、いまは格安帯でも300GB以上あるため、容量ではあまり差がつかないのが現状です。差が出るのはサーバーの処理能力で、たとえばConoHa WINGのベーシックプランは仮想CPU 6コア・メモリ8GBと公表しています。処理能力に余裕があるほど、アクセスが集中しても表示が遅くなりにくく、サーバーも安定しやすくなります。

とくにおすすめのプランとしては、エックスサーバーのスタンダードプランを推します。これは実際に当サイトにて現在利用しているプランでもあります。15年以上にわたり使っていますが、安定・高速環境が維持できており、自信をもっておすすめします。

高価格(月額2,000円以上)

該当するサービス

  • エックスサーバーのプレミアムプラン(月額2,200円)
  • ConoHa WINGのスタンダードプラン(月額2,145円)
  • ヘテムル(月額2,255円)

詳しい特徴

  • △ 一般的な個人サイトなら月額1,000円帯で十分

最後に月額2,000円以上のサービスについてですが、これらは当サイトとしてはあまり強く推奨していません。以前は月額1,500円前後のプランもありましたが、現在はほとんど見られず、この価格帯は主に中価格帯のサービスの上位プランになっています(ヘテムルのように、プランが1つだけで月額2,000円を超えるサービスもあります)。上位プランは処理能力が上がるので、アクセスの多い大規模なサイトには意味があります。

しかし一般的な個人サイトやブログであれば、月額1,000円前後のプランとの差を実感する場面は少なく、最初からあえてこの価格帯のプランを選ぶ理由は見つけにくいのが現状です。同じサービスの上位プランへは、あとから作業なしで変更できることが多い(エックスサーバーなど)ので、必要になってから上げれば十分です。

なお、これより料金設定が高いものになると法人向けサーバーの範疇になるか、もしくは個人向けでも単純に容量だけを強化したプラン等が多くなります。

まとめ ~とくにおすすめの2つのサービス~

ここまで大まかな価格ごとに特徴を見てきましたが、最初の表でも示したようにやはり月額500円前後と月額1,000円前後のプランが頭ひとつ抜けて優秀になっています。

このなかで安さを重視するならば、ロリポップ!のライトプラン(月額539円)が鉄板です。

一方で、安定・高速なサーバー環境を確実に維持したいという方にはエックスサーバーのスタンダードプラン(月額1,100円)、またはConoHa WINGのベーシックプラン(月額991円)を真っ先におすすめします。

もちろんロリポップ!などで当初は運営しておいて将来的に乗り換えというのも経済的ですが、想像以上にサーバー乗り換えというのは大変だったりします。本格的・長期的にホームページを運営する予定があるのであれば、最初からエックスサーバーやConoHa WINGを使うのも賢い選択肢になります。