スターサーバーのレビューと評価

クラウドの便利さを取り入れた、個人向けレンタルサーバーです。オールSSD&無料SSL環境が、月額300円以下の低価格で利用できます。

公式サイト スターサーバー

総合評価:79点

人気のサービスがリニューアル

ミニバードやファイアバードが統合

スターサーバーは2017年にリリースとまだ始まって日が浅くはありますが、じつはいきなり登場した新興サービスというわけではありません。同じ企業の運営する「ミニバード」「ファイアバード」「クローバー」といった前身のレンタルサーバーが複数あり、いわばそれらが合体して生まれたサービスです。

プラン変更が圧倒的に簡単に

なかでも、とくにミニバードについては月額300円以下のレンタルサーバーとして、定番のロリポップ!に次いで人気がありました。ただミニバード時代は単一プランしか展開していなかったので、スペック面に不満が出てきた場合にサービスごと乗り換えるしかないという問題点も抱えていました。

しかし複数プランを持つサービスにリニューアルしたことで、この問題点が一気に解消されました。しかも、通常はプラン変更となると月の変わり目まで待たないといけないことも多いのですが、スターサーバーでは申し込めば即時に(数分程度で)変更ができます。

ニュースやテレビに取り上げられて急にアクセスが増えた、など突然の負荷増加にもすぐさま対応できます。こうした柔軟なスペック変更ができる点が、スターサーバーが公式で「クラウド型」と謳う理由でもあります。

最新環境が低価格で使える

オールSSD&無料SSL

また近年のレンタルサーバーの環境として、ディスクに(ハードディスクではなく)高速なSSDを採用したり、無料の独自SSL(Let’s Encrypt)対応のところが増えています。
ミニバード時代は、機能やスペックの大幅変更が長く行われず、残念ながらこうした時代の流れからやや取り残されているところがありました。

しかしスターサーバーへのリニューアルに際して、こうした環境面もいっぺんにグレードアップ。データベースまで含めたオールSSD環境、無料SSLももちろん設定可、さらに次世代の通信方式とも呼ばれるHTTP/2にも対応と、最新環境に揃うこととなりました。

格安プランも変わらず提供

こうした最新環境を揃えるサービスとしては、高品質サーバーとして鉄板のエックスサーバー、さらにそのライバル的な位置づけのmixhost、またこちらもリニューアルで生まれ変わったヘテムルなどがあります。

しかし、ここに挙げたサービスはいずれも月額1,000円前後からの価格のサービスであり、個人向けとしてはやや本格的なものになります。

しかしスターサーバーの場合、月額270円とミニバード時代と変わらぬ低価格プランを提供しています。さらに(機能的には大幅に制限されるものの)さらに安い月額100円台のプランも新たに登場するなど、手頃な価格を維持しています。

注意すべきことは

ここまではまずメリットを挙げてきましたが、その一方でスターサーバーは注意すべきポイントも多く抱えるサービスです。

転送量制限が厳しめ

スターサーバーのとくに大きな注意点として、転送量制限が厳しめというものがあります。ライバルであるロリポップ!(の同額プラン)と一日単位に換算して比較すると、以下のように10倍以上の差があります。

  • スターサーバー(ライト・月額270円):5GB/日(実際には150GB/月)
  • ロリポップ!(ライト・月額270円):60GB/日
  • スターサーバー(スタンダード・月額540円):10GB/日(実際には150GB/月)
  • ロリポップ!(スタンダード・月額540円):100GB/日

もともと以前のミニバード時代から転送量関連は弱点ではあったのですが、それがスターサーバーにおいてもそのまま引き継がれてしまっている感じです。

とくにライトプランの5GB/日というのはなかなか厳しく、それほどアクセスの多いサイトでなくても画像などが多いと、場合によっては制限を気にしなければならなくなります。ある程度のアクセスを見込むサイトの場合には不向きといえるでしょう。

ライトプランのデータベースは1個まで

ほかに気をつけてほしいのが、月額270円のライトプランではMySQLと呼ばれるデータベースが1個までしか作れないことです。MySQLはWordPress(ワードプレス)などのブログ・ウェブサイト作成ツールの利用にあたって必要なもので、データベース1個だと複数サイト運営には適しません。

とはいえ、ライバルとしてロリポップ!を見ても、この価格帯では同じくデータベース1個なので当然といえば当然です。しかしながら、旧ミニバード時代の最大の特長として、月額300円以下ながらデータベースが5個作れるというのものがありました。そこから一転しての1個だけですので、この点は残念です。

月額540円のスタンダードプランにすれば20個まで増えるのですが、こうなると300円以下という格安帯から少し抜け出てしまうのが惜しいところです。

下位へのプラン変更は行えない

またスターサーバーは「クラウド型」と謳ってはいますが、基本的には共用サーバーです。とくにそれが顕著なのがプラン変更で、いつでも上位プランに変更はできるものの、下位プランには(タイミングを問わず)変更不可となっています。

本来のクラウドのメリットは、アクセスが集中したときにだけ一時的に性能を引き上げ、それが終わればまた通常時の性能および料金体系に戻せるという柔軟さが強みです。しかし上位にしかプラン変更できないことで、本来のクラウドの魅力とは少し違っています。

評価まとめ

最後に総合評価です。毎月300円以下で高速環境を利用できるのがスターサーバーの強みとなります。ただ、そうした高速性が求められるような人気サイト運営となると、今度は転送量の問題が足を引っ張ってきます。

一方で、以前の強みであった(月額300円以下で)データベース複数利用できるというメリットがなくなったため、低価格で複数サイト運営という路線も難しくなっています。厳しい言い方になってしまいますが、現状ではターゲットの見えにくい状態にあると思います。

低価格を求めるのであればやはり定番のロリポップ!、逆に高速性をしっかり求めるのであれば鉄板のエックスサーバーを選ぶのが確実です。ただスターサーバーもここから独自の強みがひとつできると一気に評価が変わる可能性も秘めているので、今後に期待したいところです。

料金と機能

機能 エコノミー ライト スタンダード プレミアム ビジネス
初期費用(税込) 0円
月額(税込) 136円 270円 540円 1,620円 4,320円
ディスク容量 10GB 50GB 100GB 150GB 200GB
メールアカウント数 200個 500個 1000個 無制限
メール関連機能
メール転送
メール自動返信
Webメール
メールウイルス駆除
スパム対策
高機能スパム対策 ×
ドメイン関連
マルチドメイン 無制限
サブドメイン 20個 50個 無制限
その他機能
FTPアカウント数 1個 3個 6個
webdav
cron × 5個 10個 20個
SSH ×
転送量 50GB/月 150GB/月 300GB/月 1,000GB/月 2,000GB/月
CGI・プログラム関連
独自CGI
Perl 5.16.x
PHP 5.1.x~5.6.x / 7.0.x / 7.1.x
Python 2.7.x / 3.4.x
Ruby 2.0.x
データベース関連
MySQL 5.x
MySQLのDB数 × 1個 20個 50個 100個
PostgreSQL ×
PostgreSQLのDB数 ×
SQLite
データ保全
RAID
外部バックアップ
データ復元 ×
SSL
共用SSL
独自SSL取得代行 Let’s Encrypt ※無料

Let’s Encrypt ※無料
CoreSSL、CoreSSLワイルドカード、SecureCore(ドメイン認証SSL)、ラピッドSSL、ラピッドSSLワイルドカード、ジオトラスト(クイックSSLプレミアム)
独自SSL持ち込み ×
CMSの利用
MobableType
WordPress
サポート
電話サポート ×
その他サポート メール
申し込み関連
支払い方法 カード/銀行振込/PayPal/コンビニ
領収書発行
お試し期間 14日間
備考 HTTP/2対応
  • ※「×」は対応不可、「-」は対応不明を表しています。
  • ※月額は年間(12ヶ月)申し込みをした場合の金額を記載しています。