表示速度で選ぶおすすめのレンタルサーバー

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現在の主要なレンタルサーバーはどれも高性能で、一般的なブログや小規模なサイトを閲覧するだけであれば、速度の違いを感じる場面はそれほど多くありません。ですが、WordPressの管理画面を操作するときや、ネットショップや会員制サイトのようにページをその場で組み立てる場面、あるいはアクセスが急に集中したときなどには、サーバーごとの設計の違いが速度の差となって表れます。

この記事でお伝えする順位は、私たちが実際に速度を計測して決めたものではありません。各サービスが公表しているWebサーバーの種類や標準のキャッシュ機能、CPUやメモリの割り当て方針、ストレージなどの公式情報をもとに判断したものです。

なお、Webサーバーやキャッシュといった仕組みそのものについては、別記事の レンタルサーバーの「速さ」の違いはどこで生まれる? で詳しく解説しています。この記事ではそうした仕組みの繰り返しは避け、各サービスの方向性と、選ぶときに確認しておきたいポイントに絞ってお伝えします。

主なサービスの構成を並べると次のとおりです。

サービス (プラン) Webサーバー 標準のキャッシュ CPU・メモリ ストレージ
エックスサーバー
(スタンダード)
nginx+Apache Xアクセラレータ 保証 NVMe
mixhost
(スタンダード)
LiteSpeed LiteSpeed Cache 非公表 NVMe
ConoHa WING
(ベーシック)
Apache+nginx 独自のキャッシュ・WEXAL 目安 SSD
シンレンタルサーバー
(ベーシック)
nginx+Apache Xアクセラレータ 割り当て NVMe
スターレンタルサーバー
(スタンダード)
nginx+Apache Xアクセラレータ 公表のみ NVMe
ABLENET
(ライト)
LiteSpeed LiteSpeed Cache 上限 SSD
ロリポップ!
(ハイスピード)
nginx+LiteSpeed LiteSpeed 非公表 SSD
お名前.com
(RSプラン)
nginx+Apache キャッシュ機能・WEXAL 非公表 SSD

※CPU・メモリは公式の書き方による分類です。「保証」は保証値として公表、「目安」は数値が目安、「上限」は使える最大値として公表、「割り当て」「公表のみ」は保証か目安かの記載なし、「非公表」は数値の公表なし。2026年10月時点の公式サイトの情報です。

1位:エックスサーバー

公式サイト
エックスサーバー
当サイトによるレビュー
エックスサーバーのレビューと評価

エックスサーバーの方向性は、専門的な設定をしなくても最初から速さが出やすく、その状態が安定して長く続くという点にあります。設定の手間をかけずに、最初から安定した動作を期待したい方に向いているサービスです。

速度面で大きなポイントとなるのが、CPUとメモリのリソースを「保証値」として公表している点です。共用サーバーでありながら割り当てが保証されているため、同じサーバーに同居するほかの利用者のアクセスの影響を受けにくくなっています(新しいサーバーの場合)。

データの読み書きを行うストレージには、従来のSSDよりも高速なNVMe(エヌブイエムイー)が採用されています。さらに、Webサーバーにはnginx(エンジンエックス)を採用し、標準で「Xアクセラレータ」というキャッシュ機能が組み込まれているため、プラグインなどで自分で設定しなくても、最初からキャッシュが働きます。当サイトもエックスサーバーを使って運営しています。

2位:mixhost

公式サイト
mixhost
当サイトによるレビュー
mixhost(ミックスホスト)のレビューと評価

mixhost(ミックスホスト)の方向性は、WordPressを速く動かすための仕組みが、あらかじめ一通りそろっているという点にあります。

一番の特徴は、WebサーバーにLiteSpeed(ライトスピード)を採用している点です。Webサーバーは訪問者にページを届けるソフトで、LiteSpeedはたくさんの同時アクセスや、WordPressが使うPHPの処理を速くこなせるように作られています。

さらに、WordPressには同じ会社が作った無料のプラグイン「LiteSpeed Cache」があります。一度作ったページを丸ごと覚えておいて次から使い回す機能(ページキャッシュ)が中心ですが、この機能はWebサーバーがLiteSpeedのサービスでしか働きません。mixhostなら「LiteSpeed Cache」のページキャッシュ機能をそのまま利用でき、ページの表示を速くできます。

ストレージにはNVMeを採用しており、新しい通信方式のHTTP/3にも対応しています。一方で、CPUやメモリの具体的な数値は公表されていないため、ほかの利用者の影響をどの程度受けるかという点については、公式の構成からは判断材料が得られない点に留意しておくとよいでしょう。

3位:ConoHa WING

公式サイト
ConoHa WING
当サイトによるレビュー
ConoHa WINGのレビューと評価

ConoHa WINGの方向性は、独自の高速化の仕組みを取り入れ、利用者が意識しなくても速さを引き出せる点にあります。

機能面では、独自のコンテンツキャッシュ機能を備えているほか、Webサイトの表示を自動で最適化して軽くする「WEXAL」という仕組みを標準で導入しています。WebサーバーはApacheとnginxを組み合わせた構成で、PHPの処理を速くする技術も使われています。

ストレージはSSDを採用しており、CPUやメモリの数値は「目安」として扱われています。サーバーが混雑していなければ割り当てを広く使えるメリットがある一方で、混雑時には影響を受ける可能性もあります。なお、より安定性を重視したい方に向けて、CPUやメモリを契約ごとに保証するビジネスプランも用意されています。

そのほかの候補

シンレンタルサーバー

シンレンタルサーバーは、エックスサーバーと同じシステム基盤を採用しているサービスで、Webサーバーのnginxやキャッシュ機能のXアクセラレータ、ストレージのNVMeなどを共通して備えています。エックスサーバーと比べて保存できるデータ容量が大きく設定されている点が主な違いです。CPUとメモリをしっかり確保したい場合には、リソースが保証されるビジネスプランを選ぶこともできます。

スターレンタルサーバー

スターレンタルサーバーもエックスサーバーと同じ基盤を利用しており、nginxやXアクセラレータ、NVMeストレージによる高速な環境を利用できます。同じ系統の快適なシステムを手頃に使える一方で、サポート体制がメール対応のみに絞られている点がエックスサーバーと異なります。困ったときに自分で調べて解決できる方であれば、選択肢のひとつになります。

ABLENET

ABLENET(エイブルネット)は、WebサーバーにLiteSpeedを採用しており、WordPressのLiteSpeed Cacheをそのまま活かせます。通信面ではHTTP/3に対応しているだけでなく、大手通信事業者3社の回線に接続されている点が特徴です。CPUとメモリは利用可能な最大値として公表されており、サポートはメールのみの対応となっています。

ロリポップ!(ハイスピードプラン)

ロリポップ!で表示速度を重視して選ぶのであれば、ハイスピード以上のプランが候補となります。ハイスピード以上のプランではWebサーバーにnginxとLiteSpeedを組み合わせた環境が提供されますが、下位のプランでは異なる構成になっているためです。WordPressを手軽に高速化したい場合は、LiteSpeedが使える上位プランを選ぶとよいでしょう。

選ぶときの考え方

WordPressを使った個人のブログや一般的な会社のホームページであれば、上位に挙げた3つのサービスのどれを選んでも、十分に快適な表示速度を得られます。

サービスごとの違いを考えるなら、設定をサーバー側に任せて手間なく速くしたいか、自分で細かく調整したいかという好みが分かれ目になります。最初から自動で最適化される扱いやすさを重視するならエックスサーバーやConoHa WINGが合っていますし、プラグインを使って自分で細かなキャッシュ設定を詰めたいならmixhostが適しています。

一方で、ネットショップや会員制サイトのように、ログインやカート機能があってキャッシュが使いにくいサイトを運営する場合は、キャッシュ以外の地力が重要になります。また、同じサーバーにいるほかの利用者のアクセス増加による影響をできるだけ避けたい場合も、CPUやメモリの割り当てが保証されているエックスサーバーや、各社が用意しているビジネスプランを選んでおくと安心です。