mixhost(ミックスホスト)のレビューと評価

共用レンタルサーバーながら、クラウドの利点を取り込んだサービスです。やや中級者以上向けとなりますが、コストパフォーマンスを重視して選ぶ方におすすめです。

公式サイト MixHost

総合評価:82点

※mixhostは(当サイトの観点では)中級者以上向けのサービスとなります。そのため他のレビューに比べて、当記事では専門用語などがやや多めになっています。ご了承ください。

クラウドの利点を取り込んだレンタルサーバー

安定した環境&柔軟なプラン変更

mixhost(ミックスホスト)の最大の特長が、クラウドサーバーの利点を取り込んでいることにあります。

第一に、CPUやメモリなどのリソース割り当てがユーザーごとに区切られています。そのため、よくある問題のひとつである「サーバーの同居ユーザーが負荷の高い処理を行っているせいで、自分のウェブサイトまで重くなる」といった問題が非常に起こりにくくなっています。

これは通常は、クラウドサーバー(あるいはVPS)における特長です。しかしmixhostは一般的な共用レンタルサーバーながらも、この性能切り分けを実現しています。実際、各プランにおいては割り当てられる仮想CPUコアの数や、メモリ量が明記されています。

第二の利点として、CPUやメモリなどの性能を一時的に変更することができます。たとえば、ニュースで取り上げられて急にアクセスが殺到したといった場合、臨時で上位プランに変更して処理性能を上げて対応することができます。
※必要がなくなれば元の下位プランに戻すこともできます。なおプラン変更があった場合、月額はそのぶん日割りで再計算されます。

さすがに完全なクラウドと違い、メモリのみ増強するなどの個別変更は無理ですが、それでもリソースを一時的に引き上げられるという安心感は大きいです。

使い勝手とコストパフォーマンスを両立

ただし、従来のクラウドやVPSは利用のハードルが高いものでした。UnixやLinuxに関する知識・コマンド操作・SSH接続など、サーバーに関する知識が一定以上必要だったからです。

しかしmixhostはあくまでも実体は共用サーバーであるため、そこまで深い知識を必要としません。管理画面もちゃんと用意されていますし、よく使う機能はすべてマウス操作で行うことができます。

また同時に、クラウド・VPSの特徴だった優れたコストパフォーマンスも実現しています。一例を挙げると、(VPSの代表格である)さくらのVPSでは、月額891円でCPU仮想2コア・メモリ1GB・SSD30GBを利用できます。そしてmixhostでは、同じ性能条件で月額1,058円で利用できます。差額にして167円だけであり、ほぼ同価格帯にあります。
※ともに12ヶ月契約時の税込料金で計算しています。
※最近は他の共用サーバーでもSSD採用のところが増えています。エックスサーバーならばSSDで200GB~となっており、こうしたサービスと比較すると容量は少なめなのでご注意ください。

機能面も隙のないラインナップ

バックアップからセキュリティまで幅広く充実

また機能面の充実ぶりにも目を見張るものがあります。マルチドメインやサブドメインは無制限、MySQL(正確にはMariaDB)データベースもディスク容量内であれば無制限に作成できます。

さらに外部バックアップ環境に関しては、1日ごとに30日間分が保存され、データ復元についても無料で行うことができます。ビジネス向けサーバーであればこのぐらい長期のバックアップ対応のサービスも他にありますが、月額518円(税込)~のサービスとして考えるとやはり破格の機能と言えます。

またセキュリティ面も非常に充実しており、外部からの不正アクセスを自動で検知および防御するIPS/IDS、ウェブサイト上の脆弱性から守るWAFをすべて標準搭載しています。

数多くの最新技術を導入

最新技術が非常にたくさん導入されているのも特長のひとつです。ウェブサーバーからして、LiteSpeedという新しいものを利用しています。これは古くからあるApacheに比べて圧倒的に速いはもちろんのこと、近年人気が出ているNginxにも匹敵、あるいはそれ以上とされる高速性を備えています。

そのほか、同時に複数のデータ転送が行えるなど高速化を実現したHTTP/2通信にも対応。ウェブサイト・ブログ制作ツールであるWordPressでもキャッシュ機能が使えるなど、とにかく速さにこだわった技術が多く取り入れられています。

注意すべきことは

ただし、mixhostは当サイトとしては「人を選ぶ」サービスだと考えています。とくにまったくの初心者におすすめしません。理由としては以下のようなものがあります。

新興企業の新サービス

もっとも大きな注意点が、今後がまだまだ不透明なことです。mixhostは2016年6月にリリースという新興サービスです。さらに運営企業であるアズポケット株式会社も同年4月創業で、やはり新興企業です。

(記事執筆時点で)当サイトは運営を開始して7年ほどになりますが、この間に多くのサービスが消えていくのを目にしてきました。とくに多かったのが「ある時期においては優れていたのに、他社のスペック増強についていけなかった」サービスです。

レンタルサーバー界隈は、大手(たとえばエックスサーバーとかロリポップ!とか)は一時的には他社に追い抜かれても、スペック強化や機能追加を頻繁に行い追いついてきます。しかし中小サービスはこうした競争についていけないことがあります。

mixhostについては一周年を迎えたこと、途中にスペック増強(ディスク増量)などがあったことから最低限の継続性はあると考えていますが、大手に比べれば先行き不透明なことに変わりはありません。そのため、トラブルなどの際には自分でサーバー乗り換えができる方におすすめします。

そのほかの初心者向けでない点

また初心者におすすめしない理由は、他にも幾つかあります。まず電話サポートがないため、トラブルにぶつかってもメールでのやりとりで解決する必要があります。

それからこれは私見ですが、管理画面がやや使いにくいです。mixhostではcPanelという世界的に有名なツールを入れているのですが、(昔に比べると随分良くなったのですが)純国産の国内レンタルサーバーの画面に比べると、直感的に使いにくい部分が個人的にはあります。

また最新技術の導入などに積極的なせいもあるのか、やや技術者寄りな部分があり、マニュアルなども何気なく専門用語が出てきたりするので、そうした点も初心者には辛い部分かと感じます。

初心者であれば、14年以上の実績を持つエックスサーバー、もしくは低価格と親しみやすさのロリポップ!のどちらかを選ぶのがやはり安心かと思います。

評価まとめ

注意点ではとくに初心者向けでないことを中心に書きましたが、逆に言えば、ある程度知識がある人にとってはコストパフォーマンスも良い注目サービスです。

とくに現在すでにレンタルサーバーを使っていて、乗り換え先を探している、もしくは2台目を考えているという場合には有力な候補になってくると思います。初期費用も無料のため、短期的な利用にも向いています。

またmixhostでは、他社に比べても非常に長い30日間のお試し期間を設けています。様々な技術を動員して実現されている高速性含め、一度体感してみるのもおすすめです。

公式サイトはこちら MixHost

料金と機能

機能 エコノミー スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプラス
初期費用(税込) 0円
月額(税込) 518円 1058円 2138円 4298円 6458円
ディスク容量 10GB 30GB 48GB 72GB 96GB
メールアカウント数 無制限
メール関連機能
メール転送
メール自動返信
Webメール
メールウイルス駆除
スパム対策 ○(SpamAssassin)
高機能スパム対策 ×
ドメイン関連
マルチドメイン 無制限
サブドメイン 無制限
その他機能
FTPアカウント数 無制限
webdav
cron
SSH
転送量 無制限
CGI・プログラム関連
独自CGI
Perl 5.16.x
PHP 5.1.x~5.6.x / 7.0.x / 7.1.x
Python
Ruby
データベース関連
MySQL MariaDB 10.1.x
MySQLのDB数 無制限
PostgreSQL ×
PostgreSQLのDB数 ×
SQLite
データ保全
RAID RAID1 / RAID10
外部バックアップ
データ復元
SSL
共用SSL
独自SSL取得代行 無料独自SSL(COMODO)
独自SSL持ち込み ○(SNI SSLに限る)
CMSの利用
MobableType
WordPress
サポート
電話サポート ×
その他サポート メール
申し込み関連
支払い方法 カード/銀行振込/PayPal
領収書発行 ○(PDF)
お試し期間 30日間
備考 WebサーバーはLiteSpeed、HTTP/2対応
  • ※「×」は対応不可、「-」は対応不明を表しています。
  • ※月額は年間(12ヶ月)申し込みをした場合の金額を記載しています。