独自SSL利用におすすめのレンタルサーバー

問い合わせフォームから送られる情報の盗聴を防いだり、ECサイトでの購入や決済を安全に行うために必要となるのがSSLサーバ証明書(独自SSL)です。また近年では、セキュリティ意識の高まりから、サイト全体をSSL化する流れも強くなっています。

ここでは独自SSLをウェブサイトに導入する場合におすすめレンタルサーバーを紹介します。

1位:エックスサーバー

公式サイト
エックスサーバー
当サイトによるレビュー
エックスサーバーのレビューと評価

完全無料で独自SSLが導入できる

個人のウェブサイトに導入するような簡易認証のSSLに関しては、ここ2~3年で無料のSSLが普及してきました。その代表格と言えるのが「Let’s Encrypt」というもので、現在ではエックスサーバー、ロリポップ!、さくら、お名前.comなどの代表的なレンタルサーバーではいずれも無料で利用することができます。

そのため無料SSLが使えるかどうかのみを考えるならば、上に挙げたサービスのどれを選んでも問題はありません。ただ、なかでもエックスサーバーを項目上は1位としているのは、これらの中でもいち早くLet’s Encryptを利用できるようにした実績があるためです。

SSL周りはここ数年とくに変化が激しく、今後も大きな動きがあるかもしれません。(SSL以外でもそうですが)エックスサーバーは新技術の導入や対応が迅速であるため、こうした変化に柔軟に対応できる可能性が高いです。

もちろんLet’s Encryptの利用方法自体もとても簡単で、管理画面で基本的な情報を入力するだけで簡単に取得できます。初期費用・月額ともに一切の費用がかからず、設定手数料などもないため、永続的に完全無料で利用できます。また本来は3ヵ月ごととなる更新作業もすべて自動更新となります。

当サイトでもエックスサーバー上で無料SSLを利用してサイト全体をHTTPS化(常時SSL化)していますが、一度も問題は起こっていません。自信を持っておすすめします。

2位:WebArena SuiteX

公式サイト
WebARENA SuiteX
当サイトによるレビュー
WebArena SuiteXのレビューと評価

企業認証のSSL導入に最適

WebArena SuiteXを2位に持ってきたのは、「企業・組織で独自SSLを導入する際にコストパフォーマンスの良いレンタルサーバー」だからです。

じつは1位のエックスサーバーで使える無料の「Let’s Encrypt」は信頼性としては低レベルの「ドメイン認証」というものになります。個人運営のサイトならこのドメイン認証でいいのですが、企業や組織で本格運用する場合には「企業認証」と呼ばれるレベルのものを導入すべきです。

しかし企業認証は、無料化・低価格化されたものがなく、定価だと年間数万円~という高額になります。そのため「大幅割引されている代理店で証明書を購入し、レンタルサーバー持ち込む」というのがお得です。
(参考記事:SSLサーバ証明書の料金比較と選び方総まとめ

ただし一般的な(共用)レンタルサーバーにおいてはSSLの持ち込みに対応しているところは意外と少なく、さらに法人向けとなるとかなり限られます。その数少ないSSL持ち込み可で、なおかつサービス自体の評価も高いのがWebArena SuiteXです。

SSL持ち込みの設定で8,640円の費用がかかるものの、証明書自体の割引購入で数万円節約できる場合もあること、またレンタルサーバー自体も月額1,470円~と(ビジネス向けとしては)かなりの低価格であることから、総合的なコストパフォーマンスは非常に高いです。企業認証のSSL導入を考えている方におすすめです。

3位:さくらのレンタルサーバ

独自SSLを自社で提供

さくらは無料SSL(Let’s Encrypt)が使えるのはもちろんのこと、有料の証明書を導入する場合でも柔軟な対応ができるのがポイントです。

とくにSSL販売を自社でも行っているため、シマンテック・グローバルサイン・ジオトラスト…等々、幅広い証明書の取り扱いがあります。認証タイプも、個人向けのドメイン認証から、法人向けの企業認証・EV認証まで幅広く取り揃えられています。
またWebArena SuiteX同様に他社で取得した証明書の持ち込みが可能となっているため、他代理店で取得したものを利用することもできます。

たださくら自体は(プランによるところもありますが)どちらかと言えば個人利用のサービスとして当サイトでは位置づけています。個人で有料SSLを必要とするケースは少ないと思われることもあり、ややメリットが中途半端とも言えます。そのためランキング的には3位に位置づけています。