レンタルサーバーのディスク容量はどのくらい必要か

レンタルサーバーのディスク容量というのは、契約するサービスやプランによって非常にばらつきが大きくなっています。激安プランでは10GB程度ですが、高額なプランになると数百GBもの大容量が使えることも珍しくありません。

しかしながら大事なのは「実際のところ、どのぐらいのディスク容量があれば安心なのか」ということです。ここでは実例を示しつつ解説していきます。

最初に ~ディスク容量の数値の見方~

ディスク容量には「Web領域」と「メール領域」がある

実際の数値目安に入る前に、ひとつだけ説明をしておきます。それは、そもそもディスク容量の数値はなにを指し示しているのか、ということです。じつはレンタルサーバーで示されるディスク容量には下記の2種類があります。

  • Web領域
  • メール領域

一つ目のWeb領域は名前が示すとおりにウェブサイトのデータを置くためのスペースです。HTMLファイルはもちろんのこと、画像ファイルなどもすべてこの領域の容量を消費します。

二つ目のメール領域は、サーバー上にメールを保管するのに使われるものです。手元のパソコンのメーラーでメールを受信すれば、通常はサーバー上のメールは自動的になくなり、空き領域が生まれます。ただし一定期間メールを削除しない設定等にしている場合は、メーラーで受信した際にもサーバー上にメールが残ります。

そしてレンタルサーバーによってWeb領域とメール領域の区分が異なります。説明がない場合はWEB領域とメール領域をあわせて「ディスク容量」としていることが多いですが、最初からWeb領域○○GB・メール領域○○GBのようにきっちり分けられているものもあります。詳しくは後述しますが、とくに法人向けサービスを選ぶ際にはディスク容量の区分にはよく注意する必要があります。

データベースについて

そのほかMySQL等で作成されるデータベース(DB)というのももディスク容量を必要とするはずです。ただしDBサーバーはウェブ/メールサーバーとは分離されていることが多く、DB領域はスペック上のディスク容量には含まれていないことが多いです。

ただし、だからといって無制限にDBを作成できるというわけではありません。各サービスごとに作成できる数は定められていますし、またDB1個あたりのサイズ目安等が定められている場合もあります。
(参考記事:レンタルサーバーのMySQLデータベースはいくつ必要?

個人用途ならば10GBあればまず大丈夫

ウェブサイト本体の容量はごく小さい

ここからは具体的な数値の話に入っていきますが、結論から言ってしまえば、個人でのちょっとしたブログやホームページ運営であれば、ディスク容量は10GBもあればまず事足ります。

というのも、ブログやホームページはHTMLコードによって形作られています。このHTMLは結局はテキストの一種であり、ファイルサイズもごく小さなものです。いくらページ数が増えても、容量面ではほんのわずかしか使いません。

また現在ではWordPress(ワードプレス)のようなツールを用いてウェブサイトを運用することも多いですが、こうしたツール本体もせいぜい30~40MB程度のサイズです。

たとえば当サイト自体も、エックスサーバー上のでWordPressで動いています。くわえて同じアカウントで小規模な他サイトを複数運営していますが、使用量は下記の画像のとおりです。

現在のディスク使用量

見ていただくと分かるように、500MB程度しか使っていません。エックスサーバーのX10プランの容量は200GBですから、じつに0.25%程度しか使っていないことになります。

補足:画像の多用・動画埋め込みについて

なお画像を多用するサイトの場合、もう少し容量消費が激しくなる場合もあります。たとえばブログで1記事に4~5枚程度の写真を乗せた場合、その合計サイズは1MB程度になります。
これで3年弱毎日投稿を続けて1000記事を越えたとして、それでやっと合計1GBになります。

より高画質な画像で投稿をしたり、1記事にそれこそ何十枚も掲載すると容量をさらに使いますが、それでも数GB程度に収まることがほとんどです。

またときおり「YouTube動画を自分のブログに埋め込むことで容量を大きく消費しないか」と心配するケースが見受けられます。

しかし(YouTubeに限らず)動画の埋め込みでは容量は消費しません。あれは他サイト(他サーバー)上の動画へリンクを貼っているだけと考えていただければOKです。

他サイトの動画埋め込みではディスク容量は消費しない

現状は最低ラインが10GB~

現在(2016年)では、レンタルサーバーの容量水準は(メジャーなサービスであれば)最低ラインが10GB程度になっています。ロリポップ!のエコノミープラン(月額108円~)のような激安プランであっても10GB使えるのがなによりの証拠です。

振り返ってみると、当サイトの開設当初などは同じ価格帯でも1GBがやっとでした。またさらに何年も遡ると、100MBなどの容量のレンタルサーバーが当たり前の時代もありました。

ロリポップ!の最安値プランの容量推移
※ロリポップ!の最安値プラン(月額100円前後)のディスク容量の推移(各年1月1日時点)
2011年~2014年にかけて大容量化が進みましたが、10GB達成後は落ち着いています。容量という面では多くの人が十分と判断する基準に達したと考えられます。

そうした古い時代には、ディスク容量というのは選ぶ上でたしかに重大な基準でした。しかし大容量化が進んだ現在においては、個人用途ではほとんどディスク容量を気にする必要はありません。それよりはむしろ、機能面に目を向けて選ぶ時代になったと言えます。

法人用途の場合はメール利用に注意

社員数とメール容量の関係

企業や法人においても、ウェブサイトの運用そのものでは大して容量は使わないことがほとんどです。この点は、個人利用の場合と同じです。

ただし法人用途では、メール運用に関して注意が必要です。メールというのは、メールアカウント1つ(メールボックス1つ)ごとに一定の容量を消費します。これが社員数が多い組織では大きな問題になってきます。

社員のアカウント数だけメールボックスの容量が必要

たとえばメールボックスを100MB程度に制限したとしても、社員が30人いたらそれだけで3000MB(100MB×30)、つまり3GBを必要とします。添付ファイルを多用する場合なども考えてもし1つ300MB程度まで制限を緩めると、それだけ合計9GBが必要になります。もちろんさらに社員数が多ければ、それだけ必要容量も増えます。

また通常のメール運用(サーバー上のメールを受信して読む)ではなく、サーバー上にメールを置いたままどこからでも読めるようにする「IMAP」も少しずつ普及しています。この場合にはメールボックスのサイズはさらに大きくなりがちです。

メール運用に安心の大容量ビジネスサーバー

現状、法人向けのレンタルサーバーの場合は、大体50GB~の容量を備えていることが多いです。ただし(ビジネス向けと謳っているものであっても)一部には容量が非常に少ないプランが存在するので契約前にはよく確認が必要です。

また一見するとディスク容量が大きいサービスであっても、大容量が割り当てられているのはウェブ領域(ウェブサイト公開用のスペース)だけであり、メール領域にはごく一部しか使えないというケースもあります。

当サイトでは、こうした点についても加味した上でおすすめサービスを決定しています。ビジネスランキング1位のシックスコアは容量は50GB~と平均的ですが、ウェブ領域とメール領域が共通なので大半をメールに割り当てられます。また2位のWebArena SuiteXもウェブとメールの割り当てを自由に変更できる上に、総計300GBもの大容量が使えます。

その他の用途について

大きく個人用途と法人用途に分けて説明してきましたが、ほかにもさらに特殊な用途は考えられます。

たとえばウェブサービスを運営するような場合には何万枚という大量の画像が投稿されたり、あるいはデータベースのログファイルが肥大化したりなど、様々な状況が考えられます。ただそうしたウェブサービスを作成する方は概して上級者であり、当記事の読者対象からは除外させていただきました。

そのほか近年では大容量化したレンタルサーバーを生かすために、たくさんのデータを置いてファイルサーバーとして活用する場合も見受けられます。この場合には(FTPなしで)簡単にファイル共有ができるWebDAV機能のあるところ(具体的にはロリポップ!・さくら・ヘテムルあたり)がおすすめです。