FXの自動売買を行うソフト「MetaTrader4(メタトレーダー4)」をサーバーで24時間動かすには、通常のUnix/Linux系のOSではなく、WindowsのVPS(または専用のクラウドサービス)を利用する必要があります。ここではMT4運用が可能なおすすめサービスを紹介します。
またMT4向けサービスの具体的な利用方法やよくある質問などについては、以下のページにも記載していますので参考にしてください。
(参考記事:MT4用VPS・クラウドの利用方法&よくある質問とその回答)
1位:ABLENET VPS
- 公式サイト
- ABLENET VPS
- 当サイトによるレビュー
- ABLENET VPSのレビューと評価
トップクラスの安定性と回線速度
FXの自動売買を考える場合、なにより大切なのがまずサーバーの安定性です。もしもサーバーがトラブルで停止してしまうと、そのあいだは売買も不可能となり、そのまま機会損失に繋がってしまうからです。
その点、ABLENET(エイブルネット)のサービスはトップクラスの安定性を誇ります。当サイトでは転送量に余裕のあるレンタルサーバーを順位付けしていますが、そこにおいて2位以下を大きく引き離して1位に君臨しつづけているのがABLENETです。
転送量が多くても大丈夫ということは、大量のアクセスが殺到するようなウェブサイトも安心して運用できる安定性があるということです。実際、ABLENETユーザーのなかには、ときには一日300万PVという人気サイトを運営する方もいます。
※これは通常の共用サーバープランのユーザーと推測されますが、より処理能力の高いVPSプランにおいては、これを上回る安定性が見込めます。
サイト運営ではなくMT4を稼働させる場合にも、この安定性はとても心強いものです。さらに多くのVPSはサーバーとネットを繋ぐ回線は「100Mbps共有」となっているのですが、ABLENETではこの2倍となる「200Mbps共有」回線となっています。
通信速度が速ければ速いほど、MT4から売買命令が送られ、実際に売買処理が実行されるまでのタイムラグも小さくなります。ABLENETは、安定性と回線速度という、2つの強力な武器をどちらも備えています。
コストパフォーマンスも抜群
上記の特長にくわえて、コストパフォーマンスという観点でも非常に優秀です。MT4が使えるサービスは後述するお名前.comのほか、使えるねっとなど幾つかありますが、なかでも低価格で利用できるのがABLENETです。
実際、MT4の稼働を考える場合、VPSのメモリ量は1GBは欲しいところです。あまりにメモリ量が少ないと(OS自体などにもメモリを取られるため)処理が重くなったり、不安定になりがちです。
そこでメモリ1GB以上で見た場合、ABLENETの「Win1」プランであれば、年間21,120円でメモリ1GBプランを利用できます。2位のお名前.comでは5,000円以上高くなってしまう上に、回線速度なども100Mbps共有と半分になってしまいます。
※12ヶ月契約での場合の月額(税込)で計算。
また、じつはお名前.comで1GBプランを利用するよりも安く、メモリ1.5GBのプランをABLENETでは利用できます(「v1」プランにWinOSオプション追加)。そのほか初期費用がわずかに上乗せになる場合もありますが、ディスクをSSD採用に変更もできるため、ディスクの読み書き速度も向上できます。
なおプランは「v0~v4」シリーズと「Win1~Win4」シリーズがありますが、この違いについては公式サイトのFAQにて詳しく解説されています。プランが多くて混乱しやすいところなので、一度目を通しておかれることをおすすめします。
2位:お名前.com デスクトップクラウド
- 公式サイト
- お名前.com デスクトップクラウド
- 当サイトによるレビュー
- お名前.com デスクトップクラウド for FXのレビューと評価
FX専用プランを用意
多くのWindows VPSはリモートデスクトップ環境でMT4を動かすだけでなく、Windowsサーバーとして運用するなど多様な使い方ができます。
しかしお名前.comのデスクトップクラウドは、リモートデスクトップでの操作を前提として作られたサービスです。とくに3つのプランの内のひとつである「for FX」プランは、MT4を用いてのFX自動売買専用に作られています。
このプランではMT4が最初から使える状態で提供されるため、ソフトのインストールなどの作業も不要です。またFX自動売買の入門書(著:しろふくろう)も用意されており、はじめてMT4を操作するという方でも迷うことがないように考えられています。
またデータセンターの位置について、日本またはアメリカのどちらかを選択できます。たとえば海外業者であれば少しでも早く約定させるためにアメリカを選ぶなどの対応が可能です。
3位:該当なし
該当なしの理由について
3位については、現状では該当なしとしています。以前は、このほかにもFX専用VPSとして有名な「使えるねっと」などもあるのですが、メモリ2GBプランからのため手軽に導入しにくい、そもそもコストパフォーマンスが良くない、などの弱点が目立ちます。
一方、WindowsOSが使える純粋なVPSとしては、さくらのVPSなどもあります。しかしこうしたサービスはサーバー用途が主目的のものです。そのため(MT4稼働に使う)リモートデスクトップ機能を使おうとするとオプション料金が必要だったりと、費用がかさんでしまいます。
その点、やはりVPSの低価格さを持ち、なおかつリモートデスクトップなども標準装備のABLENETが現状ではやはり一番お得と言えます。MT4導入の作業などは必要ですが、これはフリーソフトをインストールするのと同じで、とくに難しいものではありません。
現在のところ、「FX自動売買でどこにするか悩んだら、ABLENET VPS」という状況になっています。