アメブロからWordPressへの移転方法(記事エクスポート編)

※アメブロ(Amebaブログ)の記事をエクスポートする(書き出す)手順について本記事では解説しています。画像の保存については、画像ダウンロード編の記事をご覧ください。

記事のエクスポート方法について

残念ながら、アメブロでは記事のエクスポート機能の提供がありません。そのためなんらかの別の方法を使って記事本文を取得する必要があります。現在のところ、方法は大きく分けて二通りとなっています。

第三者製作の記事取得ツールを利用する
インターネット上では、有志によるアメブロの記事を保存するための専用ソフトが複数公開されています。これらソフトのいずれかを用いて、アメブロから直接記事を取得する方法です。
FC2ブログを経由する
無料ブログのなかでもFC2ブログはエクスポート機能が標準で付属しています。また他社のブログをFC2に乗り換えるための引越しサービス(無料)も用意されています。そのためいったん引越しサービスでFC2に記事を取り込み、その後でエクスポートしてからWordPress移転へと進む方法です。

前者はいますぐに乗換え作業に移れるというメリットがあるものの、やや作業手順が複雑にになるというデメリットもあります。逆に後者は、FC2にお任せできる部分が多いので簡単な反面、FC2への引越し作業完了まで一定時間(公式サイト表記では最長一週間程度)待たされる可能性があります。

どちらもそれぞれ長所・短所がありますが、この記事では前者のツール利用を採用しています。これは、乗換えのためにFC2をいわば「踏み台」にするという発想があまり個人的には好ましくないためです。

アメブロの記事を取得する

記事取得ツールのダウンロード

アメーバブログの記事を取得するツール(ソフト)は無料のものから有料のものまで幾つかの種類が存在しますが、ここでは「blog tool(ameblo tool)」を利用します。

選んだ理由としては、6年以上にわたって更新が続けられており、今後もアメブロの仕様変更などに対応できる可能性が高いためです。

・blog tool
※ページ最下部に最新バージョンへのリンクがあります。記事執筆時点では最新はVer 0.0.20です。

上記ページからソフトを自分のパソコンの適当なフォルダダウンロードしてから、解凍してください。

記事を取得(保存)する

以下、ダウンロードしたblog toolによる記事取得の手順を解説します。なおver0.0.20時点での手順となっています。

  1. 前項で解凍したフォルダ内にある「dist」フォルダを切り取り、Cドライブ直下に貼り付けます。
    ※Cドライブ直下でなくても実行は可能ですが、その場合は後述のコマンドプロンプトでのパスが変わってきますので注意してください。
  2. コマンドプロンプトを起動します。
    (起動方法:Windows7以前の場合Windows8の場合
  3. 以下のコマンドを入力します。
    cd c:\dist
    ame-0.0.14.exe ******
    ※「******」部分には、自分のアメーバブログのID名を入力してください。
  4. Enterキーを押すと記事の保存が始まります。

「end」とコマンドプロンプトに表示されたら保存は完了です。「dist」フォルダ内に、「download」フォルダが自動的に作成され、アメブロIDごとにフォルダ別に記事が保存されています。

記事をMovableType(MT)形式に変換する

前述の手順により、アメブロ内のすべての記事が保存できました。ただし、この時点では記事はHTML形式になっており、そのままWordPressにインポートすることはできません。そこで取得した記事をMT形式に変換します。

MTとはMovableTypeの略で、WordPressと並んで人気のCMSです。ワードプレスにはMT形式のデータを簡単にインポートするプラグインがあるため、それを使うためにHTMLをMT形式へと変換します。この作業も、同じくblog toolにて行います。

  1. コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを入力します。
    cd c:\dist
    ame_conv_mt-0.0.16.exe ******
    ※「******」部分には、自分のアメーバブログのID名を入力してください。
  2. Enterキーを押すとMT形式への変換が始まります。

「end」と表示されたら変換は完了です。HTMLが保存されていたのと同じフォルダに、ファイル名末尾が「_mt.txt」となっているテキストファイルが作成されているはずです。これがMovableType形式のファイルとなります。
※「_mt_fc2.txt」「_mt_seesaa.txt」という末尾のファイルも同時に作成されますが、今回はこれらは使用しません。

以上で記事の保存は完了です。続けて、画像の保存に進む場合はこちらの記事へと進んでください。