レンタルサーバーにおける転送量とは

レンタルサーバー選びで注意すべき要素のひとつに転送量があります。
転送量とは簡単に言えば、自分のホームページ・ブログを通して発生した通信量です。携帯電話やスマートフォンでいうところのパケット通信量とほぼ同じものとも言えます。

たとえば携帯やスマホで文章だけのメールをやりとりしても、パケット代はほとんどかかりません。これは文章(テキスト)はファイルサイズがごく小さく、通信量もそれだけ少なく済むためです。一方で音楽や動画などのファイルサイズが大きいものを視聴すると、一気にパケット代がかさみます。

レンタルサーバーの転送量についても同じことが言えます。自分のブログやホームページがテキスト中心、ときどき画像を使うといった程度であれば通信量は少なく済みます。一方で、音楽や動画などサイズの大きなファイルを公開してしまうと転送量も膨れ上がります。

とはいえ、近年では動画や音楽はYouTubeなどの外部サイトにアップロードし、そのURLへのリンクを貼る、あるいは動画埋め込み形式のリンクを貼るという形が増えています。こうした形であれば、自分が借りているレンタルサーバー上で動画を再生していることにはならないため、転送量(通信量)の負担はほとんどありません。

アクセス数によって転送量は増大する

むしろ注意しなければならないのは、(携帯のパケットと違って)サーバーの転送量はアクセス数に比例して増えてしまうということです。

たとえば自分が公開しているブログのトップページのファイルサイズが(画像などを含めて)500KBだったとします。500KBというと1MBの約半分、1GBの約2000分の1ですから、かなり小さな通信量に感じるかもしれません。

しかしながら転送量というのは、そのサーバーを介して発生した通信量の総計ですから、アクセスが多ければそれだけ増えていきます。たとえば1日に2000人のアクセスがあって、それが一ヶ月続いたと仮定すると下記のような計算になります。

500KB×2000×30=30,000,000KB≒30GB

しかも実際にはトップページを訪れた人は次々と別のページを閲覧する可能性があるため、さらに増えます。また人間以外に、Googleなどの検索エンジンのロボットも(ブログの中身を検索エンジンに登録するために)頻繁に巡回するためさらに多くなります。

もちろん自分のブログが人気が出たり、SNSで話題になったりするとさらにアクセスが増えるため、そうした場合も通信量がどんどん増えていきます。

それなのにレンタルサーバー選びの際によく知らずに転送量制限の厳しいサービス・プランを選んでしまうと、あとから制限に引っかかって困ることが出てきます。

実際のサービスにおける転送量の例

具体例を挙げると、たとえば格安レンタルサーバーとして人気のロリポップでは最安値プランとして月額108円のエコノミープランというのを提供しています。このプランでは1日の転送量が1GBまで(月間に換算すれば30GB程度)とかなり厳しくなっており、本当にごく個人的で小規模なサイト以外はわりと簡単に上限に達してしまいます。

ただしロリポップの場合、ひとつ上位のプラン(月額270円)にするだけで1日5GBまで(月間換算で150GB程度)と一気に制限は緩和されます。また当サイト自体の運営に使っているエックスサーバーであれば月額1080円とロリポップに比べると高くなりますが、そのぶん1日70GB(月間にすれば2,100GB程度)と非常に余裕があります。

転送量無制限サービスの注意点

なお、じつを言うと現状では多くのレンタルサーバーが公式サイトにて「転送量無制限」という表記も行っています。

一見するとこうした無制限サービスを選んだ方が(制限が明記されているサービスよりも)優れているのではないかと思いがちですが、じつはそうとも限りません。この問題に関しては下記のページで詳しく解説してますが、簡単にいえば「明確な制限基準がないだけ≒無制限となっている」場合が多くあるということです。

転送量はこうしたサービス間の表記方針の違いもあって色々とトラブルが起こりがちですが、当サイトでは「転送量に余裕のあるサーバーランキング」も公開しています。どれを悩んでいいか悩んだらぜひ参考にしてください。