最近は一般的なレンタルサーバー(共用サーバー)であっても、SSH接続が可能なところが増えてきています。ここでは、とくにおすすめのサービスについて理由とともにランキング形式で紹介します。
1位:さくらのレンタルサーバ(スタンダードプラン以上)
- 公式サイト
- さくらのレンタルサーバ
- 当サイトによるレビュー
- さくらのレンタルサーバのレビューと評価
さくらでは、月額524円~のスタンダードプラン以上でSSHが利用可能になっています。SSHが使えるサービスの中でもかなりの低価格に入るため、手軽に使い始められるのが大きな魅力です。
さくらは管理画面があまり初心者向きでないこともあり、当サイトの他記事ではそれほど強くおすすめしていないこともあります。ただSSH利用を検討するような中~上級者の方であれば、そうした点はまったく問題ないはずです。
サーバーの安定性・速度も重視するという場合には2位のエックスサーバーもおすすめですが、純粋にコストパフォーマンスを考える場合は、やはりさくらが強いです。
なお初期設定ではパスワード認証が有効となっていますが、ユーザーの任意で公開鍵認証に切り替えることもできます。ただポート番号はSSHのデフォルトである22番のままとなっており、人によっては気になる点かもしれません。
2位:エックスサーバー(全プラン)
- 公式サイト
- エックスサーバー
- 当サイトによるレビュー
- エックスサーバーのレビューと評価
当サイトの運営にも使っているエックスサーバーでも、SSH接続が利用できます。
月額1,100円~と、さくらに比べると2倍近い金額になってしまうのですが、そのぶん安定性や速度には非常に定評があります。もちろんVPS等に比べると物足りない部分もありますが、個人向けの共用レンタルサーバーとしてはトップクラスの快適度を誇ります。
SSHの利用目的にも応じて、値段を重視するならさくら、サーバーのレスポンス等も大切ならばエックスサーバーという形で選び分けるのがおすすめです。
なおセキュリティ面を意識して、認証方法としては公開鍵認証のみ可能となっています。また初期設定ではSSHは無効になっているため、管理画面から有効にする必要がある点は気をつけてください。またポート番号は10022番を用いています。
3位:CPI(ACE01プラン)
- 公式サイト
- CPIレンタルサーバー
- 当サイトによるレビュー
- CPIのレビューと評価
CPIはKDDIブランドのビジネス向けサーバーで、「ACE01」という単一プランのみを提供しています。月額4180円~とかなりの高額なのですが、それでもあえてCPIを3位にランクインさせたのは「法人向けサービスながらもSSHが使える」という点を評価してのことです。
そもそも企業・組織であればVPSやクラウドを使うという選択肢もありますが、予算や使い勝手の兼ね合いから共用サーバーを使うことも少なくないはずです。しかし概して法人向けサービスは、セキュリティを意識するためか、SSHのような自由度の高い機能は使えない傾向にあります。
とはいえ、法人向けサービスであってもSSHが使えれば、社内エンジニアやWeb担当者の作業効率化など、様々な面でメリットが享受できます。そうしたニーズに応えてくれるという点で、CPIはとても貴重なサービスとなっています。
認証方法は公開鍵認証のみ可能となっています。またCPIでは標準でテストサーバーと公開サーバーの両方を使えるのですが(SmartReleaseという機能の一環)、ポート番号を切り替えることで接続先を切り替える仕組みです。本記事の執筆時点では、テスト側が10398番、公開側が10399番となっています。