CPIのレビューと評価

KDDIグループが運営する高機能ビジネスサーバーです。 30世代にも及ぶ自動バックアップやテスト環境から本番環境へのワンタッチ切替機能などビジネス運用するのに役立つ機能が揃っています

公式サイト CPIレンタルサーバー

総合評価:84点

☆キャンペーン情報☆

  • ・ 12ヶ月契約で初期費用が無料(21,600円 → 0円)!

KDDIグループ運営の高性能レンタルサーバー

いきなり価格について触れてしまいますが、CPIの料金は決して安いものではありません。初期費用に関しては年間契約なら無料になるものの、月額だけでも4180円(税込・12ヶ月契約時)と他社ビジネスサーバーの2倍以上の価格になります。

ただ、その価格にはきちんとした理由があります。その値段に見合うだけの高性能・多機能サービスに仕上がっているとも言えます。

また運営元のKDDIウェブコミュニケーションズは1997年からサーバー関連事業を手掛けている、大手かつ老舗の企業です。業界のなかでも非常に信頼できる会社のひとつであり、値段に見合う信頼性を持っています。

テストサーバー&自動バックアップの便利機能

まず特筆すべきこととして、「SmartRelease(スマートリリース)」という便利な機能が標準で付いていることが挙げられます。

テスト環境から本番環境へ一発反映

この機能は簡単に言うと、(ウェブに公開する本番サーバーとは別に)テストサーバー環境をもらえる機能です。しかもテスト環境でサイトを作ったり修正したりしたら、ボタン一発でそのまま本番環境に反映させることができます。

まず単純に、テスト環境があるというのが便利です。サイトに大きな変更を加える場合はテストを行うものですが、OSからプログラムのバージョンなど本番環境と同じ構成で実施しないと意味がありません。しかし、そうしたテスト環境を構築し、なおかつ本番環境と同じになるように常に維持するというのはかなりの手間です。その作業が不要になる、というだけでも大きな意味があります。

また手動で更新する場合、間違ったディレクトリのファイルを上書きしてしまったりなどミスが発生しがちです。しかもビジネスシーンではそれが重大な事故やトラブルに繋がります。SmartReleaseはボタンひとつで自動的に反映されるため、多くのミスを防止することができます。また予約更新にも対応しているので、深夜や休日のサイト更新も簡単です。

Web領域30世代・DB10世代の自動バックアップ

またSmartRelease機能では、自動バックアップが一日一回行われます。しかも保管期間がWebサイトのファイル領域についてはなんと30世代、MySQL等のデータベース領域も10世代という長期に渡っています。さらにデータ復元(リストア)も無料のため、万が一のトラブルの際も、簡単に過去のデータを取り戻すことができます。

たとえば競合他社を見た場合、急成長のConoHa WINGでも14世代バックアップです。それと比較しても、SmartReleaseがいかに優れているかが分かります。前述のテストサーバーは不要という方であっても、自動バックアップとして利用するだけも便利です。

細部まで行き届いた高品質なサーバー環境

どうしても各種機能が無制限である点などが目立ちやすいですが、じつは表立っては見えにくい部分もとても高品質になっています。

ウェブとメールでサーバーを分離

じつはCPIは共用サーバープランであっても、ウェブサーバーとメールサーバーをわざわざ分離しています。つまり、もしウェブサイトにアクセスが集中してサーバーの負荷が急激に上がっても、メールの送受信には影響が及ばないということです。

とくにウェブサイトに人が殺到しているときというのは、問い合わせにすぐさま返信しなければならなかったり、あるいは緊急でお知らせメールを配信しなければならなかったりする場面です。そうした際に対応がとれるのも、ウェブとメールが分離されている環境ならではです。

付け加えて言うならば、管理画面(コントロールパネル)のサーバーも分離されています。万が一、サイトに繋がらないなどの緊急事態があった場合でも、管理画面にはアクセスできるようになっています。

メール関連機能もハイスペック

メール関連機能についても優秀です。ウイルスチェックがあるのはもちろんのこと、迷惑メール対策としてCisco社のIronPortという高精度スパムフィルタを導入しています。

しかもCPIでは(主契約ドメインに関しては)専用IPアドレスが割り振られます。これが共用IPアドレスだと、別のユーザーがもしスパム行為を送ったりしてブラックリストに載ってしまうと、自分のメールまで届きにくくなります。自分だけの専用IPアドレスなら、そうした心配もありません。

注意すべきことは

SmartRelease機能の対象は10GB以内

テスト環境がもらえる上に自動バックアップまで付いて便利なSmartRelease機能ですが、利用するには対象ファイルの総容量が10GB以内であることが条件となっています(そのほかファイル数7万以下・ディレクトリ40階層以下も条件)。

以前あった無制限機能は廃止

CPI のレンタルサーバーは、以前はマルチドメインや FTP アカウント、ディスク容量まで全てが無制限に使えるというのを売りにしていました。しかしリニューアル以降は無制限関連はほぼ撤廃され、たとえばマルチドメインであれば10個まで、ディスク容量なら現在は500GBまで(Web・メール領域含む)となっています。

なお実際のところ、ビジネス利用でなおかつ単一サーバーで大量のサイトを同時運用する機会は少ないとは思います。ただ、以前とは仕様が異なっている点はご注意ください。

評価まとめ

CPIは月額4000円以上と、法人向けレンタルサーバーのなかでも高額の部類に入ります。しかしながら、その価格に見合うだけの高性能・高品質を実現しています。予算に少し余裕があるという場合にはトップクラスのおすすめサービスです。

また10日間のお試し利用をすることもできます。営業日であれば15時までの申し込みで、その日のうちに利用を開始できます。CPIが気になった方はぜひ一度試してみてください。

公式サイトはこちら CPIレンタルサーバー

料金と機能

機能 SV-Basic
初期費用(税込) 0円
※年間(12ヶ月)契約時
月額(税込) 4180円
ディスク容量 500GB
(Web領域300GB・メール領域200GB)
メールアカウント数 200件以上
(メール領域の容量内で原則制限なし)
メール関連機能
メール転送
メール自動返信
Webメール ○(携帯対応)
メールウイルス駆除
スパム対策
高機能スパム対策 ○(アイアンポートシステムズ)
ドメイン関連
マルチドメイン 10個
サブドメイン
その他機能
FTPアカウント数 50個
webdav
cron
SSH
転送量
CGI・プログラム関連
独自CGI
Perl
PHP
Python
Ruby
データベース関連
MySQL
MySQLのDB数 5個
PostgreSQL
PostgreSQLのDB数 1個
SQLite
データ保全
RAID
外部バックアップ ○(Web領域30世代・DB10世代)
データ復元
SSL
共用SSL ×
独自SSL取得代行 ベリサイン(セキュアサーバID/セキュアサーバID EV)、セコムパスポート(forWeb/forWebSR2.0)、CPI SSL
※CPI SSLが1枚無料
独自SSL持ち込み ×
CMSの利用
MobableType
WordPress
サポート
電話サポート ○(平日10時~18時)、有料OP(24時間365日)
その他サポート メール
申し込み関連
支払い方法 カード/銀行振込
領収書発行
お試し期間 10日間
備考 SmartRelease機能あり
  • ※「×」は対応不可、「-」は対応不明を表しています。
  • ※月額は年間(12ヶ月)申し込みをした場合の金額を記載しています。