エックスサーバーとシックスコアの比較(X2・wpXとの違いもまじえて)

エックスサーバー」と「シックスコア」は、どちらもエックスサーバー株式会社(旧・株式会社ベット)が運営するレンタルサーバー(共用サーバー)です。
※シックスコアには同名の専用サーバーもありますが、ここでは共用サーバーを対象としています。

しかしながらサービス内容に似ている部分が多く、違いが分かりにくかったり、どちらを選んでいいか迷ったりといった方も多いようですので、ここではその比較と選び方をまとめています。なお同社の運営する「X2」および「wpX」についても記事の後半で触れています。

2つのサービスの現状をチェック

まずそれぞれの特徴を把握してもらうために、2つのサービスのスペック・機能の主な違いを表にまとめました。なお、もっとも定番と思われる一番安いプラン(X10・S1)での比較となります。

サービス エックスサーバー シックスコア
プラン X10 S1
初期費用 3,240円 6,480円
月額 1,080円 1,940円
ディスク容量 200GB 50GB
マルチドメイン 無制限 5個
MySQLデータベース 50個 5個
メーリングリスト
・メールマガジン
1000件/1リスト ×
SSH接続 ×
独自SSL ドメイン認証
(無料SSL・低価格SSL対応)
企業認証・EV SSL
WAF ×
迷惑メール対策 SpamAasassin Cloudmark
稼働率 99.99%以上 実質99.999%以上
バックアップ 7~14世代の自動バックアップ
※価格はすべて税込表記。月額は12ヶ月契約時の料金。

表での比較から見えてくること

上記の表からまず分かるのが、料金が高いからといって単純にスペック・機能も優れているわけではない、ということです。

たとえば料金面では、初期費用・月額ともにシックスコアは約2倍近い金額になっています。しかしながら、ディスク容量・マルチドメイン・MySQLデータベース数など、多くの点でエックスサーバーの方が明らかに優秀です。またメーリングリストやSSHなど、そもそもシックスコアでは使えない機能まで存在します。

このように(料金が安いにもかかわらず)主だった機能でエックスサーバーが優れているのは、「多機能」と「コストパフォーマンス」をとくに重視しているからです。

多機能かつコストパフォーマンス抜群の「エックスサーバー」

レンタルサーバーの利用目的は、あえて大きく分けると「個人用途」と「ビジネス用途」に大別できます。このうちエックスサーバーは、(どちらかと言えば)個人向けに属するサービスです。

ただ、企業サイト運営など用途がはっきりしやすいビジネスと異なり、個人ユーザーの目的というのはじつに様々です。一般的なブログ運営もあれば、アフィリエイトのための多数サイト作成、メールマガジンの送信などもあります。

そこで様々な要求にできるかぎり応えられるように幅広い機能を揃え、なおかつ各機能のスペック自体も高い水準にまとめあげたのがエックスサーバーです。

  • 多数のサイト運営に対応(マルチドメイン無制限)
  • ワードプレスの複数運営もOK(MySQLデータベース50個)
  • メール一斉送信もお任せ(リスト登録数1000件)
  • 誰でも手軽に独自SSL導入(無料SSL・低価格SSL対応)

月額1,080円~と個人向けレンタルサーバーとしてはやや高い部類に入りますが、これらの多機能・ハイスペックを利用できることを考えると、実質的なコストパフォーマンスは他社を寄せつけないものがあります。

安定性とビジネス面に特化した「シックスコア」

あえて機能を制限

一方でシックスコアは、ビジネス向けに特化したレンタルサーバーとなっています。そしてビジネス向けだからこそ、「あえて一部の機能を大きく制限」しています。

たとえばマルチドメインやMySQLデータベースの数が少ないのは、大量のサイト運営を制限していると言えます。またメーリングリスト機能の提供がないのも、メールの一斉送信を制限していることになります。

なぜこうした制限をかけるかというと、多数サイト運営・大量メール送信といった行為はサーバーに負荷を大きくかけるからです。ビジネスではとくにサーバーの安定性が大切なため、そのために一部の機能をあえて制限していると考えられます。

そのかわりにシックスコアは業界トップクラスの安定性を実現しています。エックスサーバーの稼働率99.99%以上(停止するとしても年間換算で53分程度)でも十分に高品質なのですが、それを上回る実質99.999%以上を達成しています。
(参考記事:レンタルサーバーの稼働率(99.9%等)とSLA(品質保証)の誤解と真実

ビジネスに役立つ機能を中心に提供

またシックスコアでは、ビジネス運用で求められる機能が利用できるようになっています。

  • 企業・組織の信頼性証明(企業認証SSL・EV SSL)
  • 精度98%以上の高性能スパムフィルタ(Cloudmark)
  • ウェブサイトのセキュリティの強化(WAFの利用)

このうち特に重要なのがSSLです。独自SSLには幾つかのレベルがあり、ドメイン認証→企業認証→EV SSLという順で信頼性が高くなります。レベルが上のものほど「いまから送られる情報の送信先は信頼できる相手です」と証明することができます。

どのレベルのSSLを用いるべきかの判断は意見が少し分かれるところですが、当サイトでは「個人を特定できる情報(個人情報)」を送ってもらう場合には、企業認証レベル以上のものを使うことをおすすめしています。

他サービス「X2」と「wpX」に関して

また同社は別ブランドのレンタルサーバーとして「X2」というサービスと、さらにWordPress利用に特化したものとして「wpX」というサービスを提供しています。

X2は現状は選ぶ理由がほぼ見当たらず

まずX2(エックスツー)についてですが、これは名前からも想像できるようにエックスサーバーの上位ブランドとしての位置付けがあったサービスです。

しかしながらエックスサーバーが機能強化されたことで、スペック・機能ともに追いつかれたり、追い抜かれた部分も多くなっています。くわえてシックスコアのようなビジネス特化といった面もないので、現状では選ぶ理由はほぼ見当たらないように思います。

もちろん上記の意見は管理人の個人的な見解です。ただエックスサーバー公式サイトを見ても、ページの最下部に羅列されている関連サービスのなかにX2だけ名前がありません。こうした点を見ても、やはり企業側としても現在は力を入れていないように思われます。

WordPressに特化したwpX

次にwpX(ダブリューピーエックス)についてです。こちらは世界でもっとも普及していると言われるホームページ・ブログ構築ソフトの「WordPress(ワードプレス)」の利用に特化したサービスです。
※なおレンタルサーバー的な利用のほかに、アクセス数や負荷に応じてスペックを変えられるクラウド形態での利用もできるようになっています。

wpXでは高速化のための工夫を幾つも凝らしており、WordPressで作られたホームページがサクサク快適に表示されるというのが大きな特長です。そのため毎日何万~何十万の大量アクセスがあるような人気サイトを運営しているという方に向いたサービスとなっています。

ただし通常のレンタルサーバーとはできることや使い方が異なる点が多いのも事実です。またエックスサーバーやシックスコアでももちろんWordPressは運営できます。
そのため、どちらかといえば「すでにWordPressサイトを運営しているが、アクセスが多くてホームページが重くて困っている」方が乗り換え先として選ぶのにおすすめです。

まとめ

エックスサーバーとシックスコアのどちらにするか悩んだら、基本的には個人用途・ビジネス用途のどちらなのかで選び分けるのがおすすめです。

一般的な個人ユーザー、あるいは個人事業主や、社員が数名程度までのごく小規模な組織であればエックスサーバーが適しています。当サイトも5年以上にわたり利用しているサービスでもあり、その快適性・使い勝手の良さには太鼓判を押します。

・当サイトによる紹介記事:エックスサーバーのレビューと評価

また中小企業、あるいはその他の組織などで運用する場合には、ビジネス向け機能を強化したシックスコアがおすすめです。とくに企業認証レベルのSSLが導入できるというのは重要な点です。

・当サイトによる紹介記事:シックスコアのレビューと評価