GMOクラウドVPSのレビューと評価

目的別にOSとアプリケーションをセットにしたパッケージ形式を提供しており、環境構築の手間を省くことができます。

公式サイト : GMOクラウドVPS

総合評価:74点

パッケージ利用で環境構築が不要に

大きな特長が、LAMPPなどの各種環境が最初から入ったパッケージ(テンプレート)を利用できることです。
※パッケージを利用せず、すべてユーザー側で設定することも可能です。

VPSは自由度が高い反面、OSのインストールやセキュリティの設定、Webサーバーや各種プログラミング言語、データベースなどをいちから環境構築する必要があり、実際に使えるようになるまでに時間がかかりがちです。

その点GMOクラウドVPSであれば、各種パッケージ(LAMPP / JAVA / Ruby on Rails)を使うことで、導入の手間を大きく省くことができます。

Pleskを低価格で導入できる

またサーバー管理ツールとして有名な「Plesk」を月額378円(税込)~の低価格で導入することができます。

通常、VPSの管理画面というのは、各仮想マシンの起動・停止・再起動、負荷状況の確認などのごく基本的な操作を行うためのものです。GMOクラウドでもこうしたVPSを一括管理するための管理画面は標準で用意されていますが、Pleskは別途、各VPS内においてサーバーの設定・管理を行うためのツールです。

VPSは本来はUnix/Linuxのコマンドを用いて設定しますが、Pleskを導入すればGUIで視覚的に操作を行えるようになります。ドメインやメールの設定、セキュリティ対策、あるいはWordPress等のアプリケーションインストールもマウス操作で簡単に行うことができます。

また最新のPleskでは、無料SSLサーバー証明書「Let’s Encrypt」の設定にも対応しており、こちらも管理画面から手軽に設定できます。

※Pleskは最初の契約時にしかオプション申し込みをすることができず、あとから導入はできません。また扱えるドメイン数によって価格が変わりますが、これも最初に選んだものから変更できないので気をつけてください。

注意すべきことは?

機能面では物足りない部分が多い

一方で、VPSとしての機能面を見ると、競合他社に比べて不足を感じる部分が多いです。

たとえば近年はほとんどのサービスでは、ISOイメージをアップロードすることで自分の好きなOSをインストールできます。しかしGMOクラウドVPSでは、用意されているテンプレートOSから選ぶことしかできません。

また仮想マシンの状態を保存できる「スナップショット」機能や、仮想マシン同士を接続することで多様な運用を可能にする「複数台接続(ローカルネットワーク)」機能なども、いずれも利用不可となっています。

Pleskは分かっている人が使うにはいいけれど

それからPleskに関してですが、これはVPSの使い方がよく分かっている人が用いるには便利なツールだと思います。コマンド操作の手間を減らすこともできるからです。

しかし「共用サーバー同様の感覚でVPSが使える」という理由で、コマンドなどがほとんど分からない方が使うのは危険かもしれません。結局のところPleskはコマンドの代用操作でしかないため、トラブルにぶつかった際に一気に行き詰ってしまう恐れがあります。

(当サイトの考え方としてはですが)VPSに関しては、徐々にでもいいので知識を身につけながら、自分で運用できるようになることが大切と考えています。その意味では、ネット上に情報量が多く、初心者も学んでいきやすいさくらのVPSがおすすめです。

もしサーバー管理を学ぶのが難しいならば、少し予算を出して共用サーバーでもハイスペックのものを選ぶ、あるいは管理代行がある専用サーバーを選ぶ方が、最終的にはより安全なサイト運営になると思います。

評価まとめ

GMOクラウドVPSは、パッケージが用意されていたり、Pleskが安く導入できたりと、手軽・簡単さウリにしたサービスと言えます。そのほか(非常に高額ではありますが)サーバー運用を代行するオプションも用意されており、どちらかといえば初心者向けの色が濃いです。

ですが、注意点でも述べたように、初心者にとってはPleskがあるからといって一概におすすめしにくい部分があります。その反面、純粋なVPSとして見た場合にも、機能面でどうしても物足りないところが多く見受けられます。

またコストパフォーマンスも特別に優れているというわけではなく、現状ではやや立ち位置が曖昧なサービスになってしまっているという印象を受けます。現状では、今後のプランリニューアルや機能追加に期待、という位置づけです。